寒い冬には温かい食べ物が恋しくなります。なかでも、甘い小豆の汁に熱々のお餅が入った「ぜんざい」は、身も心も温めてくれます。
福岡には日本一甘いぜんざいといわれていた「川端ぜんざい」があり、意外にもぜんざいが有名です。
そこで今回は、美味しいぜんざいが食べられる福岡の人気甘味処を11店ご紹介します!
歴史の長い甘味処の出すぜんざいから、Instagramで注目の最新変わり種ぜんざいまであります。ほっこり温まるぜんざいを食べて、寒い冬を乗り切りましょう!
かつては「川端ぜんざい」という日本一甘いぜんざいが福岡名物だった
引用:http://www.hakata.or.jp/zenzaihiroba/
かつて福岡の博多には、日本一甘いぜんざいを提供していた「川端ぜんざい」というお店がありました。
大正初期に創業した「川端ぜんざい」は、口の中に広がる強烈な甘みが特徴です。長年、福岡の名物として博多の庶民に親しまれていましたが、昭和60年に惜しまれながらも閉店となりました。
しかしその後、川端ぜんざいを懐かしむ声が高まり,平成6年に地元川端商店街で「川端ぜんざい広場」として,「川端ぜんざい」が復活しました。
日本一甘いといわれた懐かしい味わいのぜんざいは、現在も川端商店街で博多の名物として受け継がれています。
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歴史ある福岡名物のぜんざいが味わえるお店
歴史ある福岡名物のぜんざいが食べられるお店を2店ご紹介します。
日本一甘いといわれていた「川端ぜんざい」が堪能できる「川端ぜんざい広場」は、観光スポットにもなっています。
川端ぜんざい広場(博多区上川端町)
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店名 | 川端ぜんざい広場 |
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営業時間 | 11:00~18:00 通常は金・土・日のみ営業 ※他イベント時も営業 |
所在地 | 福岡県福岡市博多区上川端町10−256 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
かつて日本一甘いぜんざいとして福岡の名物ともなっていた「川端ぜんざい」の味が「川端ぜんざい広場」で食べられます!
川端ぜんざいの特徴は、なんといってもしっかりとした甘みです。食べた瞬間ほっぺが落ちるほどの甘さが、口いっぱいに広がります。
ぜんざいの小豆は北海道の大納言を使用しており、粒がきちんと残ったぜんざいです。香ばしい焼きたてのもちが2個入っており、お口直しのたくわんも付いてきます。
また川端ぜんざい広場には、博多祇園山笠の八番山笠が1年中飾られています。博多の文化にも触れられる観光スポットです。
同じ川端通商店街に構える菓子店として、「博多通りもん」で有名な「明月堂」から川端ぜんざいのレトルトが販売されています。明月堂の公式通販サイトでも販売中です。
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中洲ぜんざい(上川端商店街)
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店名 | 中洲ぜんざい |
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営業時間 | 11:00~18:00 |
所在地 | 福岡県福岡市博多区上川端町3−15 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 食べログ |
「中州ぜんざい」は、キャナルシティ近くにある歴史の長い甘味処です。こじんまりとした小さな店内は、レトロな雰囲気で居心地の良い空間となっています。
大納言小豆を使用した看板メニューの「ぜんざい」は、どこか懐かしい味わいです。口ざわりが優しい小豆と、あとに残らない甘みがクセになります。
焼き餅が3個も入ったぜんざいは、1杯500円とリーズナブルな価格で堪能できます。また甘党の方には、大盛りぜんざい1杯1,000円もおすすめです。
平日の朝からも賑わい、観光客の方も多いお店です。歴史ある福岡のぜんざいが食べたい方は、「中州ぜんざい」に行けば間違いないでしょう。
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福岡を代表する和菓子店で味わえるぜんざい
福岡を代表する和菓子店で味わえる本格的なぜんざいを紹介します。
鈴懸 本店(博多区上川端町)
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店名 | 鈴懸 本店 |
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営業時間 | 11:00~20:00 (L.O.食事19:00、甘味19:30) |
所在地 | 福岡県福岡市博多区上川端町 12−20 ふくぎん博多ビル 1階 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
「鈴懸」は、創業90年を超える福岡の老舗和菓子店です。和菓子好きの方に、福岡のお土産として鈴懸の和菓子を買っていくと絶対に喜ばれるでしょう!
鈴懸の本店は、地下鉄中洲川端駅から徒歩1分の場所にあります。福岡や東京にいくつか店舗がありますが、ぜんざいを含む喫茶メニューをいただけるのは本店のみです。
「ぜんざい」は北海道産の小豆を使用し、甘さは控えめです。白玉または焼餅を選べます。鹿児島県産安納芋の焼き芋を使用した「安納芋ぜんざい」も冬に食べたい一品です。
鈴懸は蕨餅(わらびもち)も人気です!蕨の香りと、もっちりぷるんとした食感がクセになります。4月下旬~8月中旬の期間限定商品です。
加美家(中央区唐人町)
店名 | 加美家 |
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営業時間 | 9:00~19:00(LO.18:30) |
所在地 | 福岡県福岡市中央区 唐人町1丁目2−19 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
「加美家」は福岡の煎餅、饅頭、和菓子の老舗です。地下鉄唐人町駅から徒歩約2分の場所にあります。
和菓子を販売している店舗の奥には、イートインスペース「茶房加美家」があり、老舗和菓子屋自慢の甘味が食べられます。
「唐人町かみやぜんざい」は、上品な甘さで、小豆の風味が感じられる絶品のぜんざいです。大納言小豆を贅沢に使用しています。
極上のきな粉を使用した「あべ川もち」や、吉野くずを使用した「くずぜんざい」などもおすすめです。
岩井屋(西区愛宕)
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店名 | 岩井屋 |
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営業時間 | 【平日】9時〜17時30分(LO17時) 【日・祝】8時30分〜17時30分(LO17時) |
所在地 | 福岡県福岡市西区愛宕2丁目6−33 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
福岡市西区愛宕にある「岩井屋」は、創業100年を超える老舗の甘味茶屋です。愛宕神社の入口に隣接しており、神社への参拝時におすすめの人気店です。
上品な甘さで優しい味わいの「ぜんざい」は、十勝産の小豆を使用して丁寧に炊き上げています。
ぜんざいには別皿で熱々の焼き餅(餡なし)が付いてきます。ちぎってぜんざいに入れたり、醤油につけていただいたりと、いくつもの味わいが楽しめるでしょう。
店内は、和の風情があふれる広々とした空間です。座敷やテーブル席なども完備してあり、子どもやご高齢の方とご一緒でもゆっくりとくつろげます。
白玉屋新三郎(岩田屋本店)
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店名 | 白玉屋新三郎 |
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営業時間 | 10:00〜20:00 |
所在地 | 福岡県福岡市中央区天神2丁目 5−35 岩田屋本店 B2F |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
「白玉屋新三郎」は、創業370年の白玉専門店です。本店は熊本県にあります。
白玉屋新三郎では、自慢の白玉を使用した「白玉ぜんざい」がいただけます。白玉は高品質の佐賀産「ひよく米」を使用し、丁寧に作り上げたこだわりの品です。
モチモチふわふわな食感の白玉と上品な甘さの小豆は、一度食べたら病みつきになるでしょう!
福岡岩田屋店では白玉スイーツはもちろん、白玉を使用した熊本名物のタイピーエンなどの軽食が堪能できます。
お多福餅本舗(北九州市)
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店名 | お多福餅本舗 |
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営業時間 | 【販売】 7:30~18:00 【喫茶】 12:00~17:30 |
所在地 | 福岡県北九州市小倉北区 白銀2丁目3−13 お多福餅本舗 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
お多福餅本舗は、先代がのれん分けしてもらい、現在の小倉の地に店舗を構え50余年の老舗和菓子店です。
趣のある外観で、店頭ではお餅やまんじゅう、団子など定番の和菓子が販売されています。奥にはイートインスペースがあり、夏は冷たいかき氷、冬には温かいぜんざいを堪能できます
ぜんざいは、大粒の栗が入った「栗ぜんざい」がおすすめです。ほくほくの栗と熱々のお餅のコンビネーションがたまりません!
「お多福餅本舗」は、行事や旬に合わせてお菓子を楽しめるように、四季の移ろいにあわせて商品ラインナップが変更されます。
茶房古蓮(久留米市)
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店名 | 茶房古蓮 |
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営業時間 | 11:00~19:30 |
所在地 | 福岡県久留米市東町339 ホテルエスプリ内 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
「茶房古蓮」は、久留米の地で生まれ、久留米の方に愛されてきたお店です。2022年6月に久留米駅からホテルエスプリに移転オープンしました。
「白玉ぜんざい」は、古蓮の王道メニューです。程よい甘さで、アイスクリームをトッピングするのもおすすめです。
夏限定のかき氷も人気があります。「宇治ミルク金時」はフワフワの氷に抹茶とミルクがかかったシンプルな味わいです。中にはあずきと白玉もタップリと入っています!
「古蓮」といえば、添加物は一切使わない、無添加・手作りのアイスクリームです。さっくりとした独特の歯ざわりと、さらりとした口どけがクセになります。
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Instagramで注目!福岡の最新変わり種ぜんざい
Instagramで注目されている、福岡の最新変わり種ぜんざいが食べられるお店を3点ご紹介します!
甘味処たきむら(博多リバレイン)
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店名 | 甘味処たきむら |
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営業時間 | 10:30〜19:00(LO18:00) |
所在地 | 福岡県福岡市博多区下川端町3−1 博多リバレインモールB2F |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式Instagram |
2020年にオープンした「甘味処たきむら」は、オーガニック日本茶や和のスイーツがいただけるお店です。
店内は、広々としたシンプルな空間で落ち着いて過ごせます。席はテーブルのほかにカウンターもあるため、1人での利用も安心です。
「たきむら」では、チーズフォンデュならぬ「あんふぉんでゅ」が人気です!1人用の器に入った熱々のあんこに、お団子や最中をたっぷりとつけていただきます。あんこ好きにはたまらない一品です。
シーズンによってフォンデュするスイーツは変わります。今シーズンの冬は、苺・栗・八つ橋の生地・抹茶のバウムクーヘンなど7種類です。
ろっぽんぽん(中央区六本松)
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店名 | ろっぽんぽん |
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営業時間 | 10:00〜売切次第終了 |
所在地 | 福岡県福岡市中央区 六本松4丁目7−4 |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式Instagram |
「ろっぽんぽん」は、古民家を改装したレトロな雰囲気のお店です。六本松の名店が集まる64ストリートにあります。
ろっぽんぽんのおすすめは、毎年冬に登場する「たいひれぜんざい」です。ぜんざいにたい焼きの尾びれの部分が入った可愛らしい見た目です。
カリカリとしたたい焼きの生地と、ほどよく甘いぜんざいが絶妙にマッチしています!「たいひれぜんざい」は、平日限定の商品で、土日は予約が必要です。
店内でのイートインはできません。食べるときは、お店の裏にある梅光園緑道がベンチもあっておすすめです。
うめのま(中央区渡辺通)
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店名 | うめのま |
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営業時間 | 11:00〜17:00(LO 16:30) |
所在地 | 福岡県福岡市中央区渡辺通 3丁目1−16 アビターレエクセラ 1F |
アクセス | Google Map |
公式HP | 公式HP |
「うめのま」は、八女産の抹茶や和菓子などをいただける人気の隠れ家的カフェです。和モダンで落ち着いた店内では、ゆっくりとした時間を過ごせます。
ぜんざいは、大納言や金時豆などを丁寧に炊き上げた自家製餡を使用しており、あっさりとした甘さが特徴です。
うめのまには「抹茶ぜんざい」など、さまざまな種類のぜんざいがあります。なかでもおすすめは「抹茶クリームぜんざい」です。ほろ苦い抹茶とあっさりとした甘さの小豆が絶妙にマッチします。
11月1日より休業中です。再開の情報は公式Instagramをご確認ください。
【豆知識】福岡のぜんざいはレシピが関東とは違う?
関東と関西では、ぜんざいとおしるこの認識が異なります。
福岡を含む西日本(関西)の方にとって、「ぜんざい」とは”粒あんで汁の中にお餅が入ったもの”、「おしるこ」とは”こしあんで汁の中にお餅が入ったもの”をイメージすると思います。
しかし関東の方にとって、「ぜんざい」は”汁気がないにあんに餅や白玉を添えたもの”、「おしるこ」は”汁気があるあんに餅や白玉を添えたもの”なのです。
ぜんざい | おしるこ | |
関西 (西日本) |
粒あんで汁の中に 餅が入ったもの |
こしあんで汁の中に 餅が入ったもの |
関東 (東日本) |
汁気がないにあんに 餅を添えたもの |
汁気があるあんの中に 餅が入ったもの |
つまりぜんざいとおしるこは、関西では”粒あん・こしあん”、関東では”汁気のある・なし”で区別されています。レシピを参考にするときは、関東風か関西風かを気を付けましょう。
ちなみに関東では、粒あんのおしるこを「田舎汁粉・小倉汁粉」、こしあんのおしるこを「御膳汁粉」と呼んでいます。
まとめ|福岡の美味しいぜんざいを味わってみて!
ほっこりと温まる「ぜんざい」は、これから迎えるお正月の期間によく食べられます。年の始まりを感じられる伝統的な食べ物です。
福岡は日本一甘いといわれたぜんざいが食べられるお店や歴史のある和菓子屋が多く、意外とぜんざいが有名です。
寒い冬は福岡の美味しいぜんざいを食べて身も心も温まりましょう!