北海道の白い恋人。沖縄のちんすこう。そして福岡といえば『博多通りもん』。私は通りもんを愛し、通りもんに愛された福岡県民の一人。
どうもこんにちは。
当メディア”なるほど福岡”の編集長の稲吉と申します。
両手には通りもん。そして満面の笑み。
↑左手にはなぜかサンドバッグ。
通りもんは明月堂が『西洋和菓子』として1993年に開発し、今や博多を代表する銘菓となった。皮と餡にバターやミルク、卵が入った和洋折衷なおまんじゅう。
私は、この素敵なおまんじゅうに長年魅了されてきた。
県外に行く時にはお土産として手にする相棒である。私と同じように、絶大な信頼を寄せる福岡県民は多いはず…。
しかし、通りもんが”完成されすぎている事実”に疑問を感じた。
「まずは素材のおいしさをそのまま味わっていただいて。
その後は〇〇にしてお召し上がりください」
この〇〇が分からないのだ。
完成形とはいえ、なぜアレンジしないのか。
焼くのか、塩をつけるのか、タレをつければいいのか。お土産で手渡す時に「こうやって食べたら美味しいですよ」って一言が言えたらいいのに。
この人は一体何を言ってるんだと思うだろうが、私もそう思う。
通りもんの食べ方アレンジを考えることにした
通りもんの回しもんみたいになったしまったが(うまいこというた)
通りもんの商品開発部と、福岡県民に怒られそうな企画を思いついてしまった。私は明日から博多駅を歩けない。
「社長と取締役。通りもんの食べ方アレンジを研究したいので、スーパーに買い出しに行ってきてもいいですか?」
と、めちゃめちゃ勤務中に提案してみた。
「うん、全然いいよ」
となぜか秒でGOが出てしまった。これがITベンチャーの柔軟性らしい(たぶん違う)
そして社内は絶賛お仕事中。メディア編集長である私は権力を使い、インターン生2人を拉致した。
大学生が業務を抜けて既に楽しそうである。笑
スーパーに通りもんのトッピングを買い出しに行くよん!
拉致した一人。彼の名は弓川くん。あだ名は「ユーミン」。
通りもんくらい顔が小さい大学4年生。
イケボ、ブルベの持ち主。お笑いが好きでツッコミや立ち回りがうまい。
彼女は江口さん。あだ名は「江口さん」。
斜め上の発想をする大学4年生。「通りもんなら、やっぱキムチとか乗せたら美味しいかと思って!」
とか面白い発想をしてくれるので、私に入社当初からよく外に連れ回されている。
「君たち2人は…
新卒内定インターン生の試練として、通りもんのトッピングを1つずつ選んで欲しい」
とだけ伝えた。これは社会人、社員になるための試練である。
通りもんに合う食材を計10種類選んできた
森の中へ消えていく少女のような江口さん。
江口:「私は本当は『通りもんシェイク』を作りたかったんです。
う〜ん、すっごく考えたけど、
バターかなぁ…」
かなりド真ん中ド直球を選ぶ江口さん。
ついでに甘さを足すために砂糖も買いました。
ごめん、通りもんシェイクってなに?w
そしてユーミンの手には赤い缶。S&Bの文字。
カレー粉…
この笑顔である。
弓川:お笑い芸人の千鳥(大吾)が
「カレー粉かけたら何でもウマいんじゃぁ!!!!」
って言っていたんですよ。僕はそれを信じます。
とのことで勝負に出ました。企画のことをよく分かっているね。君は空気の読める大人だ。
その他にも色々、買い物カゴに突っ込んでお会計。2人とも変な上司に付き合わされて大変だね。事務所に帰りましょう。
通りもんのアレンジを社内全員に食べてもらい、投票してもらったよ!
いや、MKレストランの飲茶か。
当社メンバーほぼ全員に、おいしかった順に1位〜3位まで投票してもらいました。
投票の集計方法
- 1位:3ポイント
- 2位:2ポイント
- 3位:1ポイント
クリームを塗ったり、謎の粉をかけたり、焼いたりアレンジを施しました。
通りもんよ、君は美味しい!!もっとおいしくなぁれ!!
通りもんアレンジおすすめTOP10
「こういうのは最下位と1位は最後に発表した方がいい」
って誰かが言っていた気がするので、まずは9位から発表します。
9位:生ハム
通りもんをタンパク質で巻いてしまった。
生ハムメロンならぬ『生ハム通りもん』。生ハムが主張しすぎた”洋”なアレンジ。塩気が勝っちゃったことにより9位にランクイン。
しかし、思っていた以上に変な味では無かった…!白餡が甘いポテトのような役割に。
「これはポルトガルの田舎料理です」とかコストコに売っていたら納得できるレベル。
8位:アイス
コ○ダ珈琲のシロノアールのようなアレンジ。
インスタ映えしそうな見た目。さすがInstagramフォロワー4.7万人いる我らのセンスである。
(※嘘みたいで本当の話)
通りもんの甘さにアイスの甘さをぶつけた事により、通りもんの甘さが引き立った味わいに。
バニラの風味が全然分からん!!暑い夏にぴったりのメニュー!!
7位:醤油
盛り付けが雑なんよ。
「チョンチョン醤油に通りもんを付けて食べてね」
という適当なアレンジ方法。みたらし団子風を狙った一皿。博多の濃い刺身醤油を買ってきたことにより、味が濃くなりすぎってしまった。
個人的にはみたらし感があって結構好き。
6位:シュガーバター
江口さん考案のシュガー&バター。
香ばしい匂いがたまらない、じゅんじゅわぁ〜〜///なアレンジ。
バターと砂糖をかけてトースターで4分。アツアツの通りもんが食べたい時、ぜひとも試して欲しい『焼きりもん』。コーヒーに合いそう。
考案者の本人は「へぇ〜」って淡々と食べていた。
いや君が考えたんよ。私が考案したんですう〜!とか言っていいんだよ。
しかしシュガーバターは普通に美味しい。
ド○ールとかで14:00〜ドリンクセットで出して欲しい。
5位:焼きカレー
君はそこそこにランクインしちゃダメなんよ。笑
空気を読まず、なぜか真ん中あたりに食い込んできたユーミン(弓川)チョイスのカレーアレンジ。
白餡がポテト的なポジションになり、カレー風味との違和感が無く衝撃的な味わいに。【通りもん×カレー粉×チーズ】のコラボレーション。社長が謎の100点評価。
取締役の「チーズ乗せて焼こうぜ!」との一声により、北九州市門司区の名物焼きカレーを目指した一皿。
そして考案者のユーミンを見ると、たまたまカレー粉色のセーターを着ていた。狙わずにこれはズルい。君にはファンができそう。
4位:チョコ
何かこういうお菓子あるやん。
チョコペンでおしゃれに飾り、チョコを纏わせたアレンジ。大手菓子メーカーのブル◯ンが出している、なんちゃらブッセ??みたいな見た目。
カカオの風味が白餡と喧嘩しない。薄皮とも相性抜群。
弊社の敏腕Webマーケター宇田氏が1位に推薦していた。「これが絶対1番うまいやん!」って永遠に言っていた。でも4位でした、ごめんね。
3位:トツォりもん
見た目がまんまソレ。
2021年、全国を席巻したマリトッツォ。タピオカや台湾カステラに並ぶ、今年流行スイーツの一つ。
これを考えた私は天才か?と思ったが、ユーミンも同じことを考えていた。(悔しい)
つまり『トツォりもん』なんぞ、既に福岡県民の全員が考案していたかもしれない。
白餡とホイップクリームの相性はバッチリ、普通に美味しい。甘党の方におすすめ。うちの会社はみんな甘党だったことが判明。
無駄な解説はいらない。想像してらっしゃる味の通りです。
2位:チーズ
透明感とツヤがおしゃれ。
キラキラ輝くとろけるチーズ。通りもんに乗せて焼いちゃいました。塩気が塩キャラメルのような風味になり、なんとも言えない新スイーツの誕生。
(トースターを置く場所すら無くて床ww)
もう少しこんがり焼いてもいいかもしれないね。チーズ風味の通りもん。
西新商店街で焼きたてで売っていたら、多分学生が買うと思う。とろけるチーズが余ったらぜひ試して欲しい…!
1位:きなこ
ぶっちぎりの優勝…!!!
断トツ人気で優勝したきな粉。白餡×薄皮×きな粉の組み合わせは最強だった。セブンイレ○ンに売っていたら買っちゃうレベル。
笑顔できな粉通りもんを食す弊社代表。
パクリ。
なんやこれめっちゃうまいやんッ!!!!(関西弁)
これはぜひ新しいスイーツとして試して欲しい。
どういう原理か分からないが、きな粉餅っぽい食感、風味を感じられる。
お正月にきな粉が余ったら通りもんにかけて欲しい。全員納得、これは美味しいと断トツの優勝でした。
最下位:ドラりもん
白餡で黒あんを挟んだらダメだった。
チョコレートでホワイトチョコを挟んだような、黒あんの風味が全てかき消されたアレンジ。何を挟んでるか分からない。それならわざわざ挟むのはやめよう。
通りもんアレンジの集計結果
通りもんアレンジランキング
- きな粉:24ポイント
- チーズ:12ポイント
- トツォりもん:10ポイント
- チョコ:9ポイント
- 焼きカレー:7ポイント
- シュガーバター:6ポイント
- 醤油:5ポイント
- アイス:2ポイント
- 生ハム:1ポイント
- ドラりもん:0ポイント
きな粉の24ポイントが、2位のチーズと倍の票差をつけて優勝しました。そこそこ焼きカレーが真ん中なのが気になるw
通りもんアレンジの結果が予想と全く違った
私たちの予想としては「何もアレンジしなくても美味しいので、そのまま食べてね」という落ちが待っていると思っていました。
正直、全部おいしかった。
(なんでや)
通りもんって何にでも変身できちゃう万能銘菓であることが判明しました。
何をしても美味しいってすごくない…?
これからは「何をしても美味しいですから。何でも好きにアレンジしてください。この子優秀なんですよ」って言って、お土産として県外の方へ渡しましょう。
『なるほど福岡』では色んな企画を試していくよん!
福岡をもっと楽しく、面白く、をコンセプトに情報発信をしている私たち。
- 「福岡の都市伝説検証してみた」
- 「明太フランスに一番あう明太子検証してみた」
- 「那珂川で跳ねている魚を捕まえてみた」
など…色んな企画を計画中です。
「こんな企画をやって欲しい!」「うちの商品を好き勝手使って検証して欲しい!」といったご要望もお待ちしております。
ついでに言うと弊社はインターンの大学生も募集中です!編集長にいじられてもいい大学生、通りもん10種類食べられる大学生、SNSや問い合わせよりご連絡お待ちしております。