筥崎宮の新春恒例行事「玉せせり」が、2024年も通常通り1月3日(水)に開催予定と発表されました!
「天下の奇祭」とも呼ばれる玉せせりは、古来より伝わる神聖な木玉を約250人の競り子たちが奪い合う神事です。
1年の吉兆を占う、激しい木玉の争奪戦にはいつも「間近でみるとパワーをもらえる」という声が多く寄せられます。
今回の記事では、筥崎宮 玉せせりの2024年の開催情報や、お祭りの見どころ、「奇祭」と呼ばれる理由がわかる歴史・由来までまとめました。
2024年も開催予定!筥崎宮 玉せせりの開催日・時間
2024年も筥崎宮の玉せせりは例年どおり開催予定と発表されています。開催日時などの基本情報は以下のとおりです。
名称 | 筥崎宮「玉取祭」(玉せせり) |
開催日時 | 2024年1月3日(水) 13:00~14:30頃を予定 |
開催場所 | 玉取恵比須神社~筥崎宮境内 |
アクセス | GoogleMapを開く |
公式サイト | 「筥崎宮」公式サイトを開く |
「玉せせり」とは筥崎宮で行われる新春恒例のお祭
「玉せせり」とは、筥崎宮で毎年1月3日の新春に行われるお祭りです。正式には「玉取祭」と言います。古来より伝わる木玉を奪い合いながら筥崎宮の本宮に納める、毎年恒例の伝統的なお祭りです。
上の画像に写る2つの木玉は「陰」「陽」に分けられます。争奪戦で使われるのは、小さいほうの「陽の玉」です。一見小さく見えますが、直径は約28cm、重さは約8kgもあります!
木玉の激しい争奪戦の間は、筥崎宮全体が湧き上がります。新年早々パワーをもらえるお祭りとして必見です。
木玉の奪い合いや露店で盛り上がる!筥崎宮 玉せせりの見どころ
筥崎宮で毎年行われている「玉せせり」の見どころや楽しみ方について、詳しく紹介します。
- 13時スタート!神聖な「玉洗式」から参加しよう
- 陸・浜どちらが勝つか?約250人による木玉の奪い合い
- 約120軒集まる露店&名物の「焼き餅」も楽しもう
13時スタート!神聖な「玉洗式」から参加しよう
玉せせりといえば木玉の激しい争奪戦ですが、その前に欠かせない神事として「玉洗式」が行われます。玉洗式は神職の方々が、設置された祭壇の上で2つの木玉を清めていく儀式です。
式が終わると、清められた木玉は筥崎宮から東側に約250m離れた場所にある、玉取恵比須神社へと運ばれます。神職の方々が行列を作り、大切に木玉を運ぶ様子も必見です。
玉せせりの日に足を運ぶなら、ぜひこの神聖な玉洗式から見届けましょう。
陸・浜どちらが勝つか?約250人による木玉の奪い合い
木玉が玉取恵比須神社に運ばれ、祭典を終えると、いよいよ木玉の奪い合いが始まります。例年250〜300名ほど集まるという競り子たちによる、大迫力の争奪戦です。
競り子たちは「陸側」「海側」の陣営に分かれています。玉取恵比須神社から筥崎宮の本宮までのおよそ250mの間を競り合いながら、どちらが本宮まで持っていけるかを競うのです。
陸側が勝てば豊作、浜側が勝てば豊漁になると言われていることから、この玉せせりは1年の吉兆を占う意味合いもあります。ちなみに2023年は、陸側が勝利しました!
大きな歓声の中で激しく木玉を奪い合う様子には「近くで見ると大迫力」「エネルギーをもらえる」といった感想の声が寄せられます。
約120軒集まる露店&名物の「社日餅」も楽しもう
例年、玉せせりが行われる1月3日は初詣シーズンです。初詣の時期、筥崎宮には参道に露店が登場します。
お正月に筥崎宮へ集まる露店の数は、例年120軒ほどです。秋に行われる放生会よりは少ないものの、多くのお店でにぎわいます。もちろん、筥崎宮名物「社日餅(やきもち)」の露店も登場します。
玉せせりの前後に初詣や露店も合わせて楽しめば、楽しいお正月の思い出となるはずです。
室町時代までさかのぼる、筥崎宮 玉せせりの歴史・由来
玉せせり当日、筥崎宮へ足を運ぶと「天下の奇祭 玉せせり」と書かれた看板が出ています。実は、玉せせりは起源が明確ではないこともあり、しばしば「奇祭」と呼ばれるのです。
起源ははっきりしないものの、筥崎宮では昔から毎年盛大に行われています。最も有力なのは、今から500年前の室町時代に始まったという説だそうです。
筥崎宮の公式サイトによると、玉せせりに欠かせない木玉についても由来が諸説あります。
- 神功皇后三韓征伐の際、龍神に捧げた満珠・干珠の玉にあやかっている説
- 1494年頃、筥崎宮に初詣に来た人が、お潮井浜(筥崎宮前の海岸)の海上でキラキラ輝きながら浮いている2つの玉を拾った説
- 1573〜1591年頃、肥前呼子の商人が博多の海上で拾い、1つを筥崎宮に奉納したところ、夜に光を放って鳴動するなど不思議なことがあり、他の1つも筥崎宮に納めた説
参考:筥崎宮公式サイト
玉せせりは謎に包まれている部分も多い奇祭であるところも、市民から愛される理由なのかもしれませんね。
知っておきたい筥崎宮 玉せせりの例年の混雑状況
筥崎宮の玉せせりへと足を運ぶ前に、事前に知っておくべき例年の混雑状況やアクセス情報についてまとめました。
例年は約5万人来場!初詣もあり混雑が予想される
筥崎宮の玉せせりは、観客や報道陣など毎年約5万人が訪れる人気のお祭りです。初詣シーズンは露店も登場することから、たくさんの人が集まります。
また、木玉の争奪戦は移動しながら行われるため、始まると入場規制がかかって中に入れないことも考えられます。
玉せせりの日は、午前中には筥崎宮に到着しておくのがおすすめです。13時スタートの玉洗式まで、初詣や露店を楽しみながら待つのがよいでしょう。
車で訪れる場合は駐車場にも注意しよう
筥崎宮周辺には、特別駐車場も含めて多くの駐車場があります。周辺道路は駐車禁止です。
筥崎宮公式サイトでは、駐車場や会場に関する注意事項が案内されているので、事前にチェックしておきましょう。
- 駐車場への出入りは国道3号線から
- 国道3号線を横断される際は、横断歩道か歩道橋を利用すること
また、玉せせりの日は周辺道路もかなり混雑することが予想されます。公共交通機関を利用するのもおすすめです。天神からであれば、地下鉄空港線に乗って箱崎宮前駅まで約8分で到着できますよ。
- 福岡市営地下鉄 箱崎宮前駅より徒歩3分(1番出口)
- JR鹿児島本線 箱崎駅より徒歩8分
- 西鉄バス 箱崎より徒歩3分
- JR九州バス 箱崎1丁目より徒歩2分
まとめ|2024年の始まりは筥崎宮 玉せせりにパワーをもらおう!
毎年恒例の玉せせりですが、2020年、2021年は木玉の争奪戦が中止となっていました。3年ぶりの通常開催となった前回・2023年は「コロナ前の活気が戻ってきた!」と、盛り上がったそうです。
写真ごしでも熱気やパワーが伝わってくるので、間近で見ればもっと迫力満点なのでしょう。私も筥崎宮への初詣とあわせて、玉せせりの雰囲気を楽しんでみたいなと思いました。
2024年も新しい一年の始まりに、筥崎宮の玉せせりからパワーをもらいにいきましょう!