2024年は、柳川のさげもんめぐりが開催されます。柳川雛祭り「さげもんめぐり」は、江戸時代から続く伝統行事です。柳川地方では、女の子が生まれると雛壇と色鮮やかな「さげもん」を飾り、初節句に盛大に祝う風習があります。
さげもんとは、鮮やかな糸で巻いた「柳川まり」と布細工の動物や縁起物の鶴などを組み合わせたものです。柳川のさげもんは、お雛様シーズンに開催される色とりどりの飾りが美しい、心温まる伝統的な柳川のお祭りです。
2024年柳川雛祭り『さげもんめぐり』の開催日程
イベント名 | 柳川雛祭り さげもんめぐり |
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開催期間 | 2月11日(日・祝)~4月3日(水)【イベント情報】 2/11~4/3 柳川まり・さげもんコンテスト 1/27・1/28 さげもん展示即売会 2/11 おひな様始祭・行列 2/11~4/3 ときめきひな灯りと巨大さげもん 3/2・3・9・10 雛めぐり舟(土日のみ運航) 3/2・3/3柳川きもの日和 午前10時~午後3時 3/17 おひな様水上パレード 午前 11時~午後0時20分 ※雨天時20日(日曜日)に順延 4/3 流し雛祭 午前10時~ 2/11~4/3 おひな様フォトコンテスト |
開催場所 |
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アクセス | GoogleMapへ移動 |
つるし雛の『柳川さげもん』とは?歴史と風習由来
引用:柳川市観光協会
柳川のひな祭りで飾るつるし雛「さげもん」の歴史は、江戸時代に宮中の奥女中が着物の残り布で作った小物や子供のおもちゃを、さげて飾ったのが始まりと言われています。
飾りの数にも由来があり、「始終苦労(四十九)」しないようにとさげもんを49個と中央に大きなまりを2個さげて、合計51個飾り付けます。
人生50年といわれた昔に、少しでも長生きしてほしいという親の願いが込められたものです。
柳川地方の雛祭りは華やかでイベント感満載
江戸時代から続く柳川雛祭りのさげもんですが、柳川市全体のお祭りとして、観光イベント化されています。2月~4月初めまで行われる雛祭りは、市内の商店街のいたるところにつるし雛が飾られて、目にも楽しい鮮やかさです。
お雛様の展示は、柳川藩主立花邸「御花」をはじめ、柳川市観光案内所や北原白秋生家などで観られます。また、柳川よかもん館では巨大さげもんを、柳川市婦人会館では柳川まりコンテストの出品の展示を楽しめます。
柳川雛祭り『さげもんめぐり』の見どころ
柳川雛祭り「さげもんめぐり」イベント情報
- さげもん柳川まりコンテスト
- さげもん展示即売会
- おひな様始祭・行列
- ときめきひな灯りと巨大さげもん
- 雛めぐり舟
- 柳川きもの日和
- おひな様水上パレード
- 流し雛祭
- おひな様フォトコンテスト
柳川雛祭り「さげもんめぐり」は、イベントが盛りだくさんです。その中でも特におすすめのイベント5つをご紹介します。
さげもん・柳川まりコンテスト
引用:福岡県観光連盟提供
さげもんのつるし雛にも使われる「柳川まり」のコンテストが、受付期間1/4~2/8・展示期間2/11~3/31で実施されます。柳川まりは、江戸時代に旧柳川藩立花家に仕えていた腰元達の嗜みとして作られていたものです。
柳川まりの原型は、七色の草木染め糸を用いた草木まりです。戦後も細々と受け継がれていた柳川まりは、昭和30年代に柳川まり保存会が作られました。現在では、柳川市を代表する民芸品となっています。
さげもん展示即売会
引用:柳川市観光協会
2024年のさげもん展示即売会は、1/27~1/28です。
北原白秋生家隣の「さげもん美草」や、節句人形とさげもんのお店「紙久本店」など柳川市内のいたるところで購入できます。
一般の人形店でもつるし雛の類似商品はありますが、せっかく初節句のお祝い雛を購入するならば、本物の「柳川さげもん」を飾るのがおすすめです。柳川の熟練の職人が、子供の健やかな成長を祈って時間をかけて製作しています。
おひな様始祭・行列
おひな様始祭行列は、日吉神社の拝殿前広場から藤木小学校までの区間を、和装に身を包んだ一行が行列する催しです。2024年のおひな様始祭行列は、2/11です。
行列が通るルートには、巨大さげもんが観られる「柳川よかもん館」がありおすすめの撮影スポットです。その先には、うなぎ屋さんの「さげもんミュージアム」や「紙久本店」など、さげもん巡りのおすすめスポットが並んでいます。
おひな様水上パレード
引用:柳川市観光協会
おひな様水上パレードは、水上に飾られたさげもんの下を、公募で選ばれたお内裏様・お雛様・かわいい稚児達が船で進む行事です。水上パレードでは、色鮮やかなさげもんの下を雅な和装姿の人々を乗せた船が雅に川下りします。
2024年は、3/17(雨天時20日に順延)に実施される予定です。柳川を代表する春の風物詩の光景は、他では見られない華やかさで、沿道にも多くの人が見学に訪れます。一般乗船は先着30組で柳川市観光協会公式ホームページから申し込み出来ます。
流し雛祭
日本では昔から、草木や紙で作った人形(ひとがた)に、禍や穢れを移して身代わりとして川や海に流すという、厄払いの風習があります。これが、日本各地で行われている「流し雛」の由来だと考えられています。
柳川の流し雛祭りは、1972年に始まりました。どんこ舟に乗った子供達は、願い事を書いて折り紙のひな人形を貼り付けた短冊を、掘割の水面にそっと流します。流し雛祭りは、柳川雛祭りさげもん巡りを締めくくるイベントです。
雛祭り期間以外でも柳川さげもんが購入できるお店は?
- さげもん美草
- 紙久本店
- 柳川さげもん会館
- やすとく屋まりさげもん材料店
- さげもん材料 ハラダ手芸店
柳川市でさげもんが購入できる店は、「さげもん美草」「紙久本店」「柳川さげもん会館」などがあります。熟練の職人が、時間をかけて丁寧に手作りしたさげもんは、初節句に欠かせない色鮮やかで美しい縁起ものです。
宮中の奥女中が作ったことから始まったさげもんですが、作り方が簡単で手作りしやすいことから庶民の間でも広まりました。柳川市には、さげもんや柳川まりの手作りキットを販売しているお店もあります。
手作りのさげもんは、値段が安いこともさることながら、温もりのあるつるし雛で女の子の成長を祝うことができます。
まとめ|柳川の雛祭り『さげもんめぐり』で女の子の成長をお祝いしよう!
柳川市の伝統雛祭り「さげもんめぐり」は、柳川市の各所で楽しめるお祭りです。初節句に飾られるつるし雛「さげもん」は、女の子の健やかな成長を願う、温かみのある柳川の雛人形です。
今年は始祭行列や下げ門展示即売会は中止になりましたが、旧柳川藩立花邸御花では歴史ある貴重なおひな様が観られます。また、水上パレードは必見の華やかさなので、柳川の雛祭り「さげもんめぐり」に出かけましょう。