福岡の秋の風物詩、筥崎宮の放生会を紹介します!
2023年も、9月に筥崎宮にて放生会が開催されます。
筥崎宮の放生会は、博多三大祭りの一つとして古くから愛されるお祭りです。毎回、500店舗以上の露店が出店し、約100万人の人が訪れます。
奇数年である今年は、福岡市無形民俗文化財に指定されている「お神輿行列」も行われますよ。
本記事では、そんな筥崎宮の放生会に関する情報をまとめました。基本情報から見どころまで、詳しくご紹介します。
筥崎宮 放生会の開催情報
2023年の放生会は、例年どおり9月に開催です!
2023年の放生会の基本情報は以下のとおりです。7日間にわたり、神事や行事がとり行われます。
イベント名 | 放生会 |
---|---|
開催日 | 2023年9月12日(火)~18日(月) |
開催場所 | 筥崎宮全域 |
主催者 | 筥崎宮 |
公式サイト | 公式サイト |
のべ100万人が訪れる!?筥崎宮 放生会は博多三大祭りに数えられるお祭り
筥崎宮の放生会は、春の博多どんたく、夏の博多祇園山笠とともに、博多三大祭りに数えられるお祭りです。福岡の秋の風物詩と呼ばれることもあります。
放生会とは「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」ためのお祭りです。
筥崎宮の放生会でも、生き物の霊を慰め、感謝の気持ちを捧げながら、商売繁盛や家内安全を祈る神事がとり行われます。
数多くの露店が集まることから、7日間で毎年約100万人の人が訪れるという、地元民に深く愛されるお祭りです。
お祭りの間は、やむを得ず殺生してしまった生き物、ペットの霊(みたま)祭りなども受けつけています。
知っておきたい筥崎宮 放生会の歴史
筥崎宮の放生会は、1,000年以上続く歴史あるお祭りです。
「放生」とは、仏教用語で「功徳を積むため生物を放つ」という意味です。放生会は殺生を戒める行事として、中国から伝来したと言われています。
筥崎宮では「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」と御神託を受けたことが、放生会の起源という説があります。
今から1,000年以上前の919年頃から続く、歴史あるお祭りです。
全国的には「ほうじょうえ」と読まれますが、筥崎宮では昔から「ほうじょうや」という言い方が一般的です。
必見!筥崎宮 放生会の見どころを解説
長く福岡の地元民に愛される筥崎宮 放生会の見どころを、厳選して3つご紹介します。
- グルメからアトラクションまで!参道にずらりと並ぶ露店
- 2023年にも実施!2年に一度のお神輿行列
- 大人気の放生会おはじき・チャンポンの展示
グルメからアトラクションまで!参道にずらりと並ぶ露店
筥崎宮放生会の見どころと言えば、参道にどこまでも並ぶ露店です。毎年、500店舗以上が出店しています。
その種類は、焼きそばなどのグルメ、ヨーヨー釣りなどのアトラクションといった、定番のものだけではありません。筥崎宮だからこそ楽しめる、珍しいお店もたくさんありますよ。
筥崎宮の放生会で人気の出店については、後ほど詳しくご紹介します。
2023年にも実施!2年に一度のお神輿行列
この投稿をInstagramで見る
筥崎宮の放生会では、2年に一度「お神輿行列」と呼ばれる御神幸が行われます。西暦の奇数年に行われているため、2023年は開催年です。
例年のスケジュールであれば、9月12日(火)18:00に御神幸が筥崎宮を出発し「御下り」が始まります。
九大病院前、JR吉塚駅前、箱崎小学校前などをまわり、22:00頃に頓宮に到着する予定です。
「御上り」は9月14日(木)19:00から「御下り」のコースを逆に進み、約1時間かけて筥崎宮へと向かいます。
大人気の放生会おはじき・チャンポンの展示
この投稿をInstagramで見る
筥崎宮の放生会で、特に人気が高いのが「放生会おはじき」です。
博多には、古来から粘土で型をとって素焼きしたおはじきがあります。以前までは筥崎宮の放生会で「放生会おはじき」を限定販売していました。
現在は放生会で展示を行っているほか、新たな名物として「筥崎宮おはじき」を通年で販売しています。
この投稿をInstagramで見る
また、放生会では「チャンポン」と呼ばれるガラス製の伝統工芸品も展示されています。一つ一つ手作りしているという、貴重なチャンポンもぜひ目にしてみてください。
毎年露店が500店舗以上!中でも人気の出店とは?
放生会には毎年、500店舗以上の露店がずらりと並びます。中でも、名物としてぜひ足を運んでほしい人気の出店をご紹介します。
- お土産にもぴったり!筥崎宮名物「社日餅」
- 戦前から続く放生会名物「新しょうが」
- レトロなお化け屋敷やショーが楽しめる「見世物小屋」
- 豪華景品も!?「鳩みくじ」で運試し
お土産にもぴったり!筥崎宮名物「社日餅」
放生会では、筥崎宮名物として有名な「社日餅(やきもち)」の露店が出店します。
外はモチモチ、中は甘さ控えめのつぶあんが入った昔ながらのお餅です。
白餅とよもぎ餅の2種類から、好みにあわせて選べます。その場で食べるのはもちろん、放生会のお土産としてもおすすめですよ。
戦前から続く放生会名物「新しょうが」
筥崎宮の放生会名物と言えば「新しょうが」です。放生会で販売されている新しょうがは、長い根の葉がそのままついています。
新しょうがが名物となった理由は諸説ありますが、昔は箱崎にしょうが農家が多く、採れたての新しょうがを売るお店がたくさんあったそうです。
また、放生会に訪れた黒田官兵衛が、新しょうがを土産物にもらって大変喜んだことから、お土産として定着したという言い伝えもあります。
レトロなお化け屋敷やショーが楽しめる「見世物小屋」
「見世物小屋」は、戦国、江戸、明治時代から、さまざまな芸を披露する小屋として存在していました。
筥崎宮の放生会では、それらを再現した露店が出店しています。昔ながらのマジックショー、操り人形ショーなど、他ではなかなか見られない演目ばかりです。
特に人気が高いのは、お化け屋敷です。「レトロ怖い」不気味な雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
豪華景品も!?「鳩みくじ」で運試し
1回300円の景品付きおみくじ「鳩みくじ」も、筥崎宮の放生会名物です。
この「鳩みくじ」には、豪華景品も用意されています。飛行機チケットやホテル宿泊券、食事券もあるそうです!
「鳩みくじ」には年に一度の運試しとして、たくさんの人が訪れます。筥崎宮の放生会に行ったら忘れずに引いて帰りましょう。
筥崎宮へのアクセス情報について
筥崎宮の最寄り駅は以下のとおりです。
福岡市営地下鉄 | 箱崎宮前駅より徒歩3分(1番出口) |
---|---|
JR鹿児島本線 | 箱崎駅より徒歩8分 |
西鉄バス | 箱崎より徒歩3分 |
JR九州バス | 箱崎1丁目より徒歩2分 |
周辺道路は駐車禁止です。車で訪れる場合は、駐車場を利用しましょう。駐車場への出入りは国道3号線から行う必要があります。
また、国道3号線を横断する際は、横断歩道または歩道橋を利用しましょう。
電車での天神から筥崎宮へのアクセス
→天神駅から福岡市営地下鉄空港線に乗車し、箱崎宮前駅下車(所要時間約8分)
まとめ|2023年も筥崎宮 放生会を思い切り楽しんでみて!
筥崎宮の放生会は、福岡の人々に古くから愛されるお祭りです。筆者も幼い頃、家族に連れて行ってもらった思い出があります。
子どもたちはもちろん、昔懐かしいお祭りグルメやアトラクションなど、大人も楽しめる見どころもたくさんありますね。
私も今年は久しぶりに、名物の社日餅や見世物小屋を楽しみたいです!
みなさんも、福岡の秋の風物詩・筥崎宮の放生会にぜひ足を運んでみてください。