普段から「もしかして怒ってるの?」と勘違いされやすいのが博多弁です。修羅の国・みんな声が大きい・お酒も喧嘩も強い…なんて、テレビや漫画のイメージも強いでしょう。
実際に「くらすぞ」という、わざわざ喧嘩を売るような博多弁が全国でも有名になっています。
生まれも育ちも博多である筆者が、本当に普段から聞くことがある怒った博多弁を全て並べました!例文と一緒に、相手の怒った顔もイメージしてみてください。
(定番)怒った時によく使う博多弁
日常の喧嘩・怒った時によく使う定番な博多弁から紹介します!
はらかく・はらかいた(訳:腹立つ)
「はらかく」は”腹を立てる”という意味で使われます。「あの人怒っていたよ」と第三者に伝える際に「腹かいとったよ」という意味で使うことが多い言葉です。
ばりムカつく(訳:すごくムカつく)
博多弁の”ばり”は「すごく」「とても」を意味します。さらに強調する場合は「ちかっぱ(力いっぱい)」を使うことも多く「ちかっぱムカつく」と言えば、より強く怒っている表現となります。
なんばしよっと(訳:何してるの?)
「何してるの?」を意味する言葉です。怒った口調で言うと「何してくれてるの?」というニュアンスになります。お母さんがよく「なんばしよっと!はよせんね!」と急かす際によく使います。
あんたのせいたい!(訳:あなたのせいよ)
「あなたのせいだよ、どうしてくれるの?」というニュアンスで使われます。かなり怒っている時、ケンカしている最中に使う言葉です。
しけとー(訳:白けてる)
「つまらない」「面白くない」と人や場を評価するような感じで使います。ケンカなどで怒っている時より、不貞腐れている時に使う方が多い博多弁です。
しゃーしい(訳:うるさい)
「何だかうるさいなぁ」と怒っている時に使う博多弁です。強めの口調で「しゃーしいったい!」と強めに言う時は、相手を制圧しているような怖い雰囲気に感じます。
せからしい(訳:うるさい)
「うるさい」と「鬱陶しい」が混じったような博多弁です。仲間内の余計な一言に対して「せからしいったい!笑」と照れ隠しで使うこともよくあります。
怒ってるのに女の子が使うと「かわいい」博多弁
「女の子が話すとかわいい」と言われている博多弁の中でも、怒っているのにかわいい言葉をピックアップしました!
もう好かん!(訳:もう好きじゃない)
「いやよいやよも好きのうち」と同じ意味合いです。「もう好かん!と拗ねながらいう博多弁女子がたまらない!」という男性からの支持を集めています。
構わんとって(訳:構わないで)
「私には構わないで」と冷たく突き放すような感じで使う博多弁です。「構わんとってやりい」は第三者に「そっとしておいてあげて」と言う時にも使います。
あーね(訳:なるほどね)
普段から「なるほどね!」と明るい時にも使う博多弁です。しかし、怒った口調で「もういいですよ」と適当に流す時の返事でも使います。
怖い・荒いと感じる喧嘩口調の怒った博多弁
ヤンキーが使うような少し乱暴な博多弁を紹介します。
くらすぞ(訳:殴るぞ・食らわせるぞ)
「グーパンチを”食らわせる”」と言う意味で使う博多弁で、男の人しかほぼ使いません。
男性同士で喧嘩を売るような時にしか使わないような言葉です。使うだけでヤクザっぽさが出てしまいます。
きさん(訳:貴様)
「くらすぞ」に並ぶ怖い博多弁を代表する喧嘩口調の一つです。貴様が訛りで「きさん」と言うようになりました。男性同士でしか基本的には使いません。
たいがいにせえよ(訳:いい加減にしろよ)
「いい加減にしろよ!」と相当キレている時に使う博多弁です。怖いお父さんがふざける子供に「たいがいにせんね!(いい加減にしなさい)」と怒る時にも使います。
福岡では北九州弁で怒った時の言葉が違う?
北九州弁では「何かちゃ」「たいがいムカつくっちゃ」など、語尾に「〜ちゃ」が付くのが特徴です。また博多弁の「腹かく」もあまり使いません。
福岡市内の人が北九州・小倉エリアの人の怒った口調を聞くと「博多弁と結構違うな〜」と感じる事がよくあります。
まとめ|怒った時の博多弁も独特?怖くなりすぎないよう注意!
「きさん」や「くらすぞ」など、喧嘩口調の怒った博多弁は悪用禁止です!柄の悪いヤンキーが、土手で殴り合いの喧嘩をする時に使うイメージです。
また、久留米市がある筑豊地方でも、怒った方言は違います。今回紹介した博多弁は「福岡市内」でよく使う方言です。
博多弁で怒った時は本当に怖い!悪用しないよう注意してください。