滝が凍った景色が福岡で見られるのは『河原谷の大つらら』だけです。九州は関東や東北に比べると暖かい気候であるため、身近でつららを目にすることはあまりありません。
河原谷の大つららなら、難しい登山ルートを通ることなくたどり着けます。アイゼンを履いて、寒波が訪れる1月中旬〜2月に足を運んでみましょう!氷瀑とも呼べる滝が凍った景色は、冬の短い期間にしか見ることができない絶景です。
今回は、糟屋郡宇美町にある『河原谷の大つらら』について、つららの画像とあわせてご紹介します。
河原谷の大つららの基本情報
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名称 | 河原谷の大つらら(難所ヶ滝) |
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時期(氷瀑が見れる時期) | 1〜2月頃 |
標高 | 標高724m |
所在地 | 福岡県糟屋郡宇美町大字宇美 |
アクセス | 【一本松公園まで】 JR宇美駅から徒歩約60分、車で約15分 JR宇美駅から西鉄バス乗車→障子岳バス停から徒歩約20分 【一本松公園から】 徒歩約90分 |
問い合わせ | 宇美町役場 まちづくり課 商工観光係 (092-934-2370) |
河原谷の大つらら(通称:難所ヶ滝)とは?
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『河原谷(ごうらだに)の大つらら』は、糟屋郡宇美町にある通称「難所ヶ滝」が凍ることでできる滝型の氷柱です。
冬になり気温が下がると、滝の水が凍りだし大きなつららになります。高さは20mにもなり、まさに自然がつくる彫刻として人気を集めています。
一本松公園(昭和公園)から河原谷の大つららまでは、徒歩90分ほどの道のりです。つららを見られるスポットは標高724mのところにあります。大つららが発生するのは、冬シーズンの中でもぐっと気温が下がる時期しか見ることができません。
また、河原谷の大つららの30分ほど手前にある分岐スポットには「宝満山」や「仏頂山」への分岐標識があり、大つららを見た後にこれらの山に登る方も多いのが特徴です。
河原谷の大つららが見られる時期
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河原谷の大つららが見られるのは、福岡周辺が最も寒くなる1〜2月です。その年によって寒波の訪れる時期はまちまちですが、年明けすぐは氷瀑(つらら)が育ちきっていないことがあります。
寒波が訪れやすい、1月中旬から2月にかけての時期がおすすめです。また、日中は気温が上がってしまい、つららが溶けてしまうこともあります。河原谷の大つららへ足を運ぶなら、早朝〜午前中の時間帯が狙い目です。
さらに麓に雪が積もっていると、つららも大きく育っている可能性が高いようです。反対に麓の雪が溶けている場合、つららも育ちきっていなかったり、溶けて小さくなっている可能性があります。
河原谷の大つららへ向かう登山ルート
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河原谷の大つららまでのルートで最も多い、片道90分ほどの「昭和の森」ルートをご紹介いたします。時期によってはツアー客の皆さんとタイミングが被ります。写真撮影待ちや、すれ違いで時間がとられる場合があるため注意しましょう。
- 一本松公園(昭和の森)駐車場P1〜スタート
- 〜宇美新道登山口【25分】
- 〜一本松公園(昭和の森)駐車場P2【5分】
- 〜うさぎ道分岐【30分】
- 〜難所ヶ滝分岐(河原谷の大つらら)【30分】
河原谷の大つららを見に行く際の注意
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河原谷の大つららまでは、片道90分ほどということもあり登山初心者の方にも人気です。しかし冬の登山は暖かい時期よりも危険度が上がります。事故を防ぐためにも、これからご紹介するポイントをしっかりご覧ください。
事故を避けるために長居しすぎない
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つららが見られるスポットは2箇所あり、メインとなる大つららの10分ほど手前の場所に小さなつららが見られる場所もあります。数度でも気温が上がると、つららが溶けてしまい岩肌から落ちてくる恐れがあるため、つららの真下で長居しないようにしましょう。
大つららの前は、撮影待ちの登山客が多く留まるスポットです。転倒事故や接触事故を避け、また人の流れをせき止めてしまわないよう気をつけてください。
登山時にアイゼンは必須
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河原谷の大つららのあるコースは、岩場も多く舗装されている道はほぼありません。河原谷の大つららへ行く際には、しっかりとした防寒対策、登山靴、アイゼンは必須です。プラスしてストックがあると安心でしょう。
また、登山道にも雪が積もっていることもあり足元が見えづらかったり、雪が踏み込まれてアイスバーンのように凍結していることも少なくありません。川や滝といった水まわりは、完全に凍ってしまい滑りやすくもなっています。
河原谷の大つららへのアクセス情報
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JR宇美駅から徒歩で一本松公園まで行く場合、60分ほどかかってしまいます。冬登山は荷物も多いため、JR宇美駅から出ている西鉄バスを利用するのがおすすめです。
- 博多駅〜長者原駅(JR篠栗線)【13分】
- 長者原駅〜宇美駅(JR香椎線)【17分】
- 西鉄バス:JR宇美駅〜障子岳バス停【17分】
- 徒歩:JR宇美駅〜一本松公園(昭和の森)【60分】
- 徒歩:障子岳バス停〜一本松公園(昭和の森)【20分】
まとめ|冬に河原谷の大つららを見に行こう!
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冬は寒さから引きこもりがちになりますが、自然の中でしか楽しめないものがたくさんあります。河原谷の大つららは冬の山登りが伴うため、事故を防ぐための装備を用意する必要があります。サクッと気軽に行けるものではありませんが、行って損はありません。
年明け最初のお出かけやアクティビティとして、自然が作り出す美しい彫刻を見に出かけませんか?