福岡県民のソウルフード「びっくり亭」の鉄板焼肉をご存じでしょうか?
県外の方や福岡歴の浅い方は、知らないという方もいると思います。びっくり亭のメインメニューは、なんと「鉄板焼肉」の一品のみです。さらに独自の美味しい食べ方がありますので詳しくご紹介していきます。
また福岡県民の方も知らないような、びっくり亭の魅力や類似店との比較についても徹底的に解説していきます!
秘密のケンミンショー!でも紹介され話題?福岡のソウルフード『びっくり亭』とは
昭和38年に南福岡で誕生した「びっくり亭本家」は、当時から変わらない焼肉鉄板の専門店です。
メニューは、ニンニクのきいた豚肉とキャベツを炒めた「焼肉鉄板」の一品のみです。地元博多の常連客から愛され続ける博多のソウルフードとなっています。
びっくり亭本家の特徴は、なんといっても辛味噌や下駄(木の棒)を下に敷いて鉄板の片方に脂を寄せるスタイルです。似たようなスタイルのお店も他にありますが、びっくり亭本家が発祥となります。
人気テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」のオールスター肉の祭典では、全国第4位に輝いています。福岡のみならず、全国的にも知名度がある人気店です!
知っておきたい!びっくり亭の魅力
福岡のソウルフードにもなっているびっくり亭本家の魅力を4つご紹介していきます!
本店は南福岡駅近くの博多区寿町にあり
びっくり亭本家の元祖ともいえる本店は、福岡市博多区寿町にあります。最寄り駅はJR南福岡駅で徒歩約2分の立地です。
天神・博多といった中心部からやや離れているものの、平日にも行列ができるほどの超人気店です。
昭和38年創業の本店は、昭和のレトロな雰囲気が漂います。カウンター席から厨房で手際よく鉄板焼肉が作られる姿を見られるのも本店ならではです。
『焼肉鉄板』は豚サガリ・キャベツ・油・辛味噌がポイント
鉄板焼肉は、豚肉・キャベツ・油・辛味噌が美味しさのポイントです。
ニンニクのきいた豚肉は、サガリという部位を使用しています。サガリとは横隔膜の部分です。やや弾力があり、噛み応えがあります。脂も少なめで、お肉をしっかり食べてる感が味わえます!
鉄板からあふれ出るほど大量のキャベツの下には、豚肉から出た旨味たっぷりの油があふれています。油の旨味を吸ったキャベツだけでもご飯が進むでしょう。
またびっくり亭本家秘伝の辛味噌は、数種類のスパイスに自家製の味噌を使用して作られています!
片方に脂を寄せる食べ方は本家発祥!?
びっくり亭本家の一番の特徴でもあるのが、独特な食べ方です!
- 鉄板の端に専用の木の棒を置いて斜めに傾かせます。
- 豚肉の旨味がタップリつまった油が端にたまるのを待ちます。
- たまった油に秘伝の辛味噌を溶かし入れ、それをつけながら焼肉をお楽しみください。
この傾けて食べるスタイルを真似した類似店がいくつかありますが、発祥はびっくり亭本家です。
びっくり亭のメニューは1品のみ!
びっくり亭本家のメニューは、鉄板焼肉の1品のみです。肉の量のみ変更できます。
- 焼肉(1枚) 800円
- 焼肉(1.5枚) 1,150円
- 焼肉(ダブル) 1,600円
- 焼肉(トリプル) 2,300円
※本店の価格を表記しています(価格は店舗によって異なります)
女性には焼肉(1枚)、男性には(1.5枚)が人気です。ご飯は別注文で、小・中・大から選べます。
実は福岡県内外にはびっくり亭の類似店が多数ある!?
びっくり亭本家が人気になったことから、店名や料理を模した類似店が増えたようです。類似点が多く、パクリ!?と呼ばれることもあります。
ここでは本家との違いについて詳しくご紹介していきます。
びっくり焼亭
「びっくり焼亭」は、福岡や長崎などに数店舗構えるお店です。名前がびっくり亭に「焼」の文字が付いただけなので、間違える方も多そうです。
「びっくり亭本家」同様に脂身の少なく歯ごたえの良い豚肉を使用しています。鉄板を傾けて秘伝のびっくりからしを付けて食べるスタイルも同じです。
1人盛が800円、1.5人盛りが1,100円と価格帯も本家に似ています。
豚肉やラード、秘伝のびっくりからしのついた「びっくり焼きセット」が公式HPより通販できます。遠方の方で博多のソウルフードを食べ方にはおすすめです。
元祖びっくり亭
「元祖びっくり亭」は、「びっくり亭本家本店」にほど近い博多区竹丘町にあります。名前が似ていて場所も近いので、本家と間違いやすいでしょう。
メニューは豚肉・キャベツを炒めた鉄板焼きのみです。傾けて食べるスタイルも本家同様です。
1人前900円、1.5人前1,300円とびっくり亭本家に比べると、少し値段が高くなります。
2022年3月に博多区住吉に2店舗ができました。博多駅から徒歩15分ほどなので観光客の方も訪れやすいでしょう。
まんぷく亭
「まんぷく亭」は、中洲の川端商店街にあります。
メインメニューは豚肉とキャベツを使用した鉄板焼肉のみで、傾けて食べるスタイルも本家と同じです。
1人前830円、1.5人前は1100円です。値段設定も本家とほぼ同じです。
まんぷく亭は、本家にはないキャベツ増しができます。+50円でさらにボリューム満点の鉄板焼肉がいただけます。
実は東京にも”インスパイア系”と呼ばれる店舗がある!
福岡のソウルフードである鉄板焼肉を提供するお店が東京にもあります。
びっくり亭本家にインスパイアされた東京の2店
- 鉄板焼肉大当たり
- よかろうもん
もちろんどちらのお店もメインメニューは、鉄板焼肉のみです。赤味噌もあり、鉄板を傾けて食べるスタイルも本家同様です!
びっくり亭本家をテレビ番組がいくつか取り上げたことで、知名度も全国に広まっているのでしょう。
色んな企業がフランチャイズ加盟店を募集中
「びっくり焼き亭」は、フランチャイズ加盟店を募集しています。
びっくり焼亭は、すでに福岡市に3店舗、長崎県に3店舗、宮崎県、鹿児島県、愛媛県、大阪府に各1店舗の加盟店があります。
詳細はびっくり焼き亭の公式HPからご確認ください。
お家でも味わえる!びっくり亭はテイクアウトできるって知ってた?
実はびっくり亭では、テイクアウトも行っています。
びっくり亭本家本店テイクアウトメニュー
- 焼肉(1人前・1.5人前・2人前)
- ご飯(小・中・大)
- 冷凍餃子(1パック15個入り)
- ふりかけ
びっくり亭の焼肉には欠かせない秘伝の辛味噌も、別容器でタップリついてきます。焼肉の価格はお店と同じですが、容器代として+50円かかります。
せっかくならお家でも熱々の鉄板を用意して、びっくり亭スタイルの食べ方でいただきたいですね!
お店では食べれない冷凍餃子(600円)もどのような味なのか興味をそそります。手軽にびっくり亭の焼肉の味を堪能できる辛味噌ふりかけ(500円)もおすすめです。
まとめ|福岡県民のソウルフードびっくり亭をガッツリ堪能しよう!
中毒性のあるびっくり亭の焼肉は、福岡県民のみならず全国の方に知ってほしい福岡のソウルフードです!
びっくり亭は類似店が多いですが、それだけびっくり亭の鉄板焼肉が福岡の食文化に根付いている証拠でしょう。
しかしながら”鉄板を傾けて、たまった油に赤味噌を溶かして食べるスタイル”は、びっくり亭本家が発祥です。
福岡のソウルフード鉄板焼肉を発祥のお店で食べたいなら「びっくり亭本家」に訪れましょう!